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2006年6月10日 (土)

【Q】どうして「組みかえ植物」が「非組みかえ」と受粉できるの

 遺伝子組み換えカエルの研究をしている宮本さんが答えます。

Q: 遺伝子「組みかえ植物」が「非組みかえ」と受粉して問題だときいたことがあるんですが、人と猿がムリなのに「組みかえ」と「非組みかえ」はなぜ可能なんですか?(こた)

A: 人とサルや、犬と猫といった組み合わせでは子供が生まれないのは、簡単に言えば「種が違うから」です。逆に言えば子孫を作れる生き物のグループが「種」です。別種であっても子ができることはありますが、世代を経るとだめになってしまう場合が多いのです。
 たとえば馬とロバをかけあわせるとラバが生まれますが、ラバは生殖能力を持たないので子孫を残せません。それは馬とロバが別種だからです。
 しかし、組み換え植物とそうでない植物(たとえば、組み換え大豆と組みかえでない大豆)は種がちがうわけではないのです。もともとの大豆にはなかった遺伝情報がすこし加わっているだけで、種としては大豆のままなのです。ですから、子孫を作ることができるのです。
近年話題になった蛍光に光る遺伝子組み換えメダカはそのようなことをふせぐために、遺伝情報を付け加えたと同時に生殖機能を壊したそうです。
 しかし実際には生殖機能が正常に働く遺伝子組み換えメダカもいて、これが自然に離されたときに野生のメダカと交尾をして子孫が生まれてしまう可能性が出てきました。そうするともともとの生態系を壊してしまうことになります。
 このような問題が生じるため、遺伝子組み換え生物の扱いには「カルタヘナ議定書」に基づく国内法の規制のもと十分な検討と承認が必要です。カルタヘナ議定書については外務省のHPに詳しいことが載っていますが、文面がとても難しいですね。
 簡単に言えば、遺伝子組み換え生物が野に放たれることによってもともとの生態系を破壊したり、生息していた野生生物の生存が脅かされたりすることのないように定められた約束事である、ということです。(宮本)

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